はかるーむ

町田市玉川学園にある放射能市民測定室です。

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FAQ

「測定下限値」って何でしょう?

「検出下限値」あるいは、「検出限界」という言い方もします。ある条件のもとで、その装置が、「その物質がどの程度あれば『ある』と認識できるか」の値です。計算上は、試料の量(多いほど下限値が低くなる)、重さ(密度、重いほど下限値は低くなる)、測定時間(長いほど下限値は低くなる)、バックグラウンド(低いほど下限値は低くなる)などから求められますが、実際には、極端に大きいピークや、近い位置のピークがあらわれた場合(食品で言うとカリウム、土壌で言うとウラン系列の物質など)誤検出が生じることもありますので、測定員が注意深くスペクトルを確認する必要があります。「測定下限値以下」と言われた場合は、「すくなくともその値の量は、出ていない」と解釈できます。

1460.8KeVに見えるピークは何でしょう?

放射性カリウム(K-40)によるものです。食品中に含まれるカリウム(K )は、人間にとっては必須のミネラルですが、常に、ある一定の割合(0.0117 %)で、放射性カリウムを含んでいます。この放射性カリウム(K-40)が、スペクトル上では1460.8keVのピークとして確認されています。

「コンプトン効果(コンプトン散乱)」って何ですか?

電磁波の一種である放射線が波としての性質以外に粒子としての性質を併せ持つということを念頭におくと理解しやすくなります。放射性物質から発せられた放射線は、当初はそれぞれ固有のエネルギーを持っていますが、他の物質(試料内のほかの物質であったり、装置内の壁面なども)にぶつかると、少しエネルギーを失います。失うエネルギー量は、ぶつかる角度に依存し、連続的な値となりますので、結果残っているエネルギーも元の固有エネルギーより小さい連続的なエネルギーとなります。スペクトル上は、ピーク位置より低エネルギー側(左側)に裾を引くような形として見られます。EMF211では、このコンプトン効果の影響を除去できるような演算が行われていますが、極端に大きなピークがあらわれた場合(すなわち、ある特定の放射性物質が多く含まれていた場合)、このコンプトン効果の影響が、それより低いエネルギー領域に現れる物質の定量値(どの位の量あるか)に影響を与えます。具体的には、放射性カリウム(K-40)のピークが大きい場合に、セシウム(Cs-134およびCs-137)の定量値に影響が出ることがわかっています。

「ベースライン」って何ですか?

バックグラウンドを引いた後もなお、放射性物質の存在を示唆するピーク以外にも、広いエネルギー領域にわたってシグナルが出続けています。スペクトル上は、ピーク以外の「麓」に見えるような部分です。これをベースラインと言います。ベースラインは、バックグラウンドとして引ききれなかった自然界の放射線以外に、装置そのものに由来する電気的ノイズや、検出されている放射線由来の「コンプトン効果(コンプトン散乱)」など、さまざまな要因によって生じます。

「ピーク」って何ですか?

測定している食品などに、放射性物質が含まれていた場合、それぞれの物質固有のエネルギーをもった放射線が発せられます。検出器は、発せられた放射線を捉えてカウントします。スペクトル上では、その固有のエネルギーの場所(エネルギー値)のカウント数が上がり、スペクトル形状が山状に盛り上がってきます。これをピークと呼び、ピーク面積を計算することで、どれだけの放射能があるか、ということを知ることができます。
面積の計算を行う際に、スペクトル縦軸のゼロ位置(例えて言えば海抜の位置)から含んでしまうと、正しい値が得られません。ここで、上手にベースライン(例えて言えば麓の位置、詳しくは後述)位置を決めることが重要になってきます。

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