中秋の候、肌寒さを感じる季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
8年前、町田放射能市民測定室「はかる~む」を開設以来、皆様には放射能測定器(EMF211)の購入やその後の測定活動の維持に、多大なご協力を頂きありがとうございました。
はかるーむはこれまで玉川学園7丁目のアパートや一戸建てのスペースを大家さんである大野様のご厚意により無償で使わせて頂いてきましたが、2020年3月末をもって、建屋の取り壊しとなったため測定室を休止し、測定器を野津田の農村伝道神学校様に一時保管させて頂き、新たな測定室の場所を検討してきました。
その結果これまでの独立した測定室の再開は、測定依頼の大幅な減少下において、経費面及びスタッフの体制面から困難と判断し、そういった運営面での安定した実績を有する、隣接する八王子市にある八王子市民放射能測定室「ハカルワカル広場」に測定器を移設し、現行スタッフは「ハカルワカル広場」の測定スタッフとして活動を継続することを決定いたしました。
玉川学園を離れることは皆様に大変申し訳ございませんが、測定器のシステムを維持運用し、測定スタッフを育成していくことを最優先で考えた次第です。日本政府の現在の原子力政策の状況を見ますと、原発事故の再発のリスクも懸念されるところであり、万一の場合にも利用可能な測定システムの維持は、私たち測定室に係るものの使命と考えております。
「ハカルワカル広場」様と今後の調整ですが、測定器の移設と測定再開の準備は2020年内とし、2021年からは測定を開始できるよう進めたいと考えます。進捗状況についてはこのホームページ等で適宜ご報告させて頂きます。今回の決定への皆様のご理解ご協力を何卒宜しくお願い致します。
2020年10月20日 町田放射能市民測定室 「はかる~む」代表 藤井 石根