測定している食品などに、放射性物質が含まれていた場合、それぞれの物質固有のエネルギーをもった放射線が発せられます。検出器は、発せられた放射線を捉えてカウントします。スペクトル上では、その固有のエネルギーの場所(エネルギー値)のカウント数が上がり、スペクトル形状が山状に盛り上がってきます。これをピークと呼び、ピーク面積を計算することで、どれだけの放射能があるか、ということを知ることができます。
面積の計算を行う際に、スペクトル縦軸のゼロ位置(例えて言えば海抜の位置)から含んでしまうと、正しい値が得られません。ここで、上手にベースライン(例えて言えば麓の位置、詳しくは後述)位置を決めることが重要になってきます。